うつで始まり幻覚妄想で双極性障害、統合失調症と誤診・現在リハビリ中の私の体験記(

私は職場のストレスで37歳のころうつ状態になり仕事を休み始めました。
入院設備のある同じ県内の精神科病院に通院し、うつ病と診断されました。

不眠が続いたり、自殺したいと思う気持ちが強くなったときは、入院し、ほとんど寝て過ごしました。
パキシルという薬を処方されたとき、幻覚が起こり、神様と対話するという感覚になったことをはっきりと覚えています。

医師に相談すると、パキシルを別の薬に変えてくれました。その結果、幻覚はなくなり、うつ状態だけになりました。

その後、退院し、住まいの隣町にある精神科クリニックに通院しながら、復職しました。
体調のいい時期もあったのですが、小さなストレスがかかるたび、体調を崩し、自宅で休むことが何度かありました。

外来での治療が長引く中で、家族の負担も少なくしたいという思いから、電車を使わずに通うことができる、最寄りの心療内科クリニックに転院し、仕事を続けていました。
40歳代後半になり、職場で強いストレスがかかり、激しい幻覚が起こり、自宅を飛び出して、徘徊することを繰り返すようになりました。

一つ一つのエピソードは今でもはっきり覚えています。
それらは、病気でなければ、起きないことだと、今ではきちんと振り返ることができます。

夢見心地の入院生活の中で、自分の意志で、部屋の外に出ることができないことを3か月の間、体験しました。
自分が皇族の血筋であるとか、
歌声がビッグ・アーティストに届くはずとか
このトイレは、ハンセン病のなかの監獄につながっているとか、

入院時の診断は、双極性障害、以前は躁うつ病と呼ばれていた病気です。地元のクリニックに再び通院し、治療を続けることになりました。幻覚は収まっていたものの、昼頃まで起きることができず、気分がすぐれない状態が続きました。
そして、一番困ったのは4日に一回8時間ほど、激しい苦痛を伴った尿失禁が起こったことです。

紙おむつをしても足りず、交換し、起きていることもままならない状況でした。
外出のめどが全く立たない状況に、自宅で過ごす時間が一層長くなりました。
主治医は入院時の双極性障害の診断に納得しておらず、「統合失調症」として治療を続けました。
尿失禁については、リスペリドンという薬をある程度減らしたものの、統合失調症ではそれ以上は減らせないという判断でした。

復職の期限が近付く中、隣町の大きな病院の精神科でセカンドオピニオンを希望したところ、双極性障害という判断でした。
ところが、主治医は判断を変えず、同じ治療を続けました。
復職に向けたリハビリ勤務が始まっても、うつ状態と、尿失禁は続き、51歳で退職することになりました。

自宅療養を続ける中、離れた場所に引っ越すことが決まり、尿失禁を何とかしたいと強く願うようになりました。

精神科、泌尿器科と入院施設を併せ持つ病院を探し、転院しました。
1時間ほどの初診の結果診断は双極性障害。尿失禁にはリスペリドンやデパスなどをやめることで効果を期待したいという方針になりました。
1か月ほどの外来診療を続ける中で、尿失禁がなくなり、うつ状態も良くなり、便秘も治りました。

双極性障害がうつ状態で始まった場合、うつ病と診断するのはやむを得ないことで、誤診とは言えないようです。
一方、私の場合を振り返ると、躁とうつを循環し、強いストレスが誘因になる中で、幻覚、妄想がでました。
当時の見立てについては、誤診だったのではないだろうか?そう思い返しています。

現在、気分は安定しています。
そして、躁転、うつ転が起きないように薬でのコントロールをはじめ、徹夜やストレスを避けることなど、留意して過ごすことが大切だと考えています。

もう一つ、付け加えたいことがあります。
それは「デパス」などベンゾジアゼピン系睡眠薬についてです、

私自身、死ぬような苦しみを体験しました。
そして、そのことを理解していただける精神科の医師に巡り合う中で、運よく適切な減薬指導の下、全く飲まなくても、済むようになりました。

わたしの実感として、「わらにでもすがる思い」で飲み続けた睡眠薬が、実は、病気を長引かせた大きな要素だったと考えをまとめるに至りました。
そして、これらの薬を、生半可な知識で、断薬することが、もっと危険であることも知りました。

睡眠障害は、今でもなかなか改善できないでいます。
リベンジのためのリハビリを本格的に始めて、2年になります。
以前に比べると、体を動かす機会も増えてきました。
「日の光に当たることが大切」というアドバイスは、全く目が見えない私にとっては、「日向ぼっこの気持ちよさ」以上の実感がありません。

片道3時間かけて週に一日通う作業所では、若い仲間たち、若い職員の皆さんとの気の置けない会話に、楽しく、そして穏やかに過ごすことができ、心から感謝しています。
眠気覚ましも、「フリスク」とかの工夫も結構楽しんでいます。

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