目次
はじめに
2012年11月5日東京で行われたハンセン病元患者のハンガーストライキに向けた告発を聞いてきました。
ハンセン病基本法が制定されても国家公務員の退職後補充をしない閣議決定の影響を受け、「約束が守られていない」との訴えに認識を新たにしました。
しんぶん赤旗の記事の一部を引用させていただいて当日の集会の様子を聞いていただけるように音声ファイルへのリンクをしました。
ハンセン病療養所職員削減/脅かされる命と尊厳/大幅増員求め集会 東京『しんぶん赤旗』2012年11月6日電子版より引用
「いまハンセン病療養所のいのちと向き合う! 実態を告発する市民集会」が5日、東京都内で開かれ、全国から450人が参加しました。主催は、全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)など5団体でつくる「ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会」。
「国は職員を充実させる約束を守って」とハンスト、座り込みも辞さない決意を語る鹿児島・星塚敬愛園の入所者=5日、東京都内
食事・排せつの手足りず
全国に13ある国立ハンセン病療養所(入所者約2千人)では、平均年齢が82歳を超え、病気の後遺障害の重度化が進んでいるにもかかわらず、「行政改革」による国家公務員定員削減の対象にされ、職員の大幅削減が続いています。
全療協の神(こう)美知宏会長が、この1カ月間、全療養所を訪ねて調べた医療・看護・介護の実態を報告しました。職員の削減が介護職員に集中しているため、不自由者の食事、入浴、排せつなどの介護への影響が深刻な状況と指摘。「国は長年の強制隔離政策の過ちを断罪され、08年に制定されたハンセン病問題基本法で、医療、看護、介護などの充実に努力すると決めました。しかし、法律が形骸化、棚上げされ、人としての尊厳や命が脅かされている」と告発しました。
岡山県の邑久光明園副園長の青木美憲医師や、青森県の松丘保養園の介護職員が現状を報告。両氏は「たとえ認知症になっても尊厳を失うことなく安心して生活するには多くの人手が必要」などと訴えました。
ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の谺(こだま)雄二会長は、「人手が足りず暑い日も寒い日も週3日しか入浴できない」などの実態を告発しました。
鹿児島県の星塚敬愛園の入所者3氏が、政府の対応次第ではハンスト、座り込みも辞さない決意を語りました。上野さんは、「生きていてよかった、と本当に思えるようにしてほしい。国の目を覚ますため多くの人が私たちと一緒にたたかってほしい」と訴えました。
徳田靖之弁護士が「文字どおり命を削るたたかいです。支援の輪を大きく広げてほしい」と呼びかけました。
集会では、国家公務員の定数削減の対象からハンセン病療養所を除外し、看護師、介護員の大幅増員を図ることなどを求める決議をあげました。
集会全体の録音データダウンロード用リンク
集会全体のDAISY_CD zipデータはこちらです。
集会全体のDAISY_CD isoデータはこちらです。
公開にあたっての許諾条件とデータの再配布について
このコンテンツの提供は、三瓶和寿(さんぺい かずひさ)が個人の立場で行うものです。
録音データの公開については全療協会長より許諾いただきました。
記事の引用については日本共産党中央委員会より許諾をいただきました。
この場を借りて感謝申し上げます。
このコンテンツの再配布や転載につきましては、三瓶和寿にご連絡いただけるとありがたいです。
リンクを貼っていただくのはどなたでも歓迎です。
コンテンツ提供者とハンセン病元患者の皆様との関わりについて
2001年夏に視覚障害者雄志と栗生落選園盲人会との交流を実施しました。
2001年全日本視覚障害者協議会埼玉大会で谺さんと初めて面会しました。
2002年夏に著者家族と谺さんとの交流を栗生落選園にて持たせていただきました。
2007年『ハンセン病問題基本法制定の100万署名』に参加、点字での署名にも取り組みました。
2010年5月に視覚障害者雄志と谺さんとの交流、中原弘さん(群馬)の冥福を祈るためご自宅へ訪問させていただきました。
集会参加にあたってご協力いただいた皆さん
集会の開催はhansen@freeml.comメーリングリストで知ることができました。
当日の会場への移動はサポートネットはぐくみのガイドをいただきました。
録音に使用した機材とソフトウェア
録音機:SONY,PCM-D50
マイク:パナソニック,WM-61A使用 バイノーラルマイク
音声フォーマット変換:Peter Pawlowski,foobar2000
DAISY製作:シナノケンシ,PLEXTALK Recording Software